空きアパートの利活用
相談者Oさん
大学の指定寮のアパートだったが、大学の閉鎖に伴い入居者がいなくなり、不動産会社に頼んでいたもののなかなか入居者がつかずどうしたらいいか悩んでいる。
実際各部屋は空き部屋期間が長く傷んでいるため、住める状況ではない。
思い出もあり壊したくないが、費用はそんなにかけられず、住居用として貸すことは難しい、と困っていた。
協議会の対応
事業用として、各賃借人がDIYで好きなように改造し、現状復帰不要として、夢をかなえる場所の提案。
協議会が一括借り上げ→転貸 というスタイルをとり、地域の方で活用を希望している方を協議会が募集した。
オーナーさんとやり取りを重ね、プロジェクトに賛同いただけたことで実現。
地域内で別々の場所でやっていた方々が、この場所に入居することで交流が生まれ、アパート全体でのイベントの企画など、相乗効果が生まれている。
例えば大学生が主体となってマルシェなどのイベントを定期的に開催している。
地元の大学生の地域活性教育の場として
このアパートのすぐ近くには筑紫女学園大学があり、多くの学生たちが使用する通学路にも面している。
太宰府のまちづくり課題のひとつがある。
筑紫女学園大学の上村教授のもと、有志で集まった学生たちが空き家の利活用を通して地域活性化に取り組んでいる。
主な活動としては、自分たちで借りた部屋を
・小さな古着屋
・飲料品の販売
定期的に他の入居者もまきこみ、マルシェなどを行っている。
このプロジェクトを通して地域デザインを学び、起業を目指す場となっている。
店舗として:夢をかなえる場の提供として
写真を趣味にされていた主婦の方がアトリエを探していたが、なかなか見つけることができなかったところ、低家賃で自分の空間を自由に創造することができるこのアパートと出会い、自分だけの自由なスペースを作っている。
また、他のアパートで焼菓子やアロマの販売を行ってきた方は、
前のアパートでは他の入居者との交流はほとんどなかったが、このアパートに来てからは
他店舗との交流が生まれ、相乗効果が生まれているという。
このように、各入居者は太宰府でそれぞれ「点」で活動してきたが、アパートに入居したことで「面」となり、
他の住人達との情報交換やコラボなど相乗効果を起こし、地域を巻き込んでの新たなコミュニティーとなっている。
かつては学生たちの下宿先として、学生たちの夢を支えてきた場が、
今も形を変えて様々方たちの夢をかなえる場となっている事例です。
想いの詰まった空き家があり、活用法にお困りの方は、092-925-6786 までお気軽にお問い合わせください。