片山のルーツの旅  ~台風10号で感じた、五島の実家のこと

僕は福岡下山門生まれ、大野城・太宰府育ちなんだけど、親は長崎県の諫早と五島で生まれ育った。つまり僕は、長崎のサラブレットのようなもんで・・・。

まだ五島には父親にとっての「実家」が残ってるけど、そこは、ぼろっぼろの「空き家」。いつかその「実家」に帰りたいという父親(「いつかっていつだよ👊」)と、不便さや潮風のだるさも相まって、旦那の「実家」に思い入れも特にないから住む気なんてさらさらない母親。僕ら子供たちにとっては夏休みや冬休みで帰省して海で遊んだり、島特有の文化や行事に触れられる楽しい場所という想い出が詰まった父親の「実家」。

そんな家族それぞれの想う「実家」が、今回の台風で倒壊しそうだから早く解体した方が良いと近くの親戚の方(90歳)から連絡があった、と親から僕に連絡が入った。

この連絡の後、いろんなことが気になり始めた。

目次

そもそも、どの程度の損傷?

第三者や専門家からみると大したことがないことってよくあって、費用を掛けずして済むことが大半。

僕らのように遠方に住んでいると状況が見えないからよくわからない。本当に解体がベストなんだろうか?親戚とスマホでテレビ通話で即判断できればいいけど、今のところそれも不可能だし…。

信頼できる業者はあるのか?

早く解体したほうが良いとの事で、それならばすぐにでも解体業者を探せという指令がきたので、ネットで調べるとなんと20社もあった。

五島で20社?人口3万人弱の町に20社!?

ほんまかいな!この時点で手が止まってしまい、どこに相談したらいいものか悩む。

また、スマホが使えない人だと現場からテレビ通話しながら決定なんてできないし・・・行政に相談して対応してもらえるのか・・・?

そう思いながら、もう一度ネットで調べた20社の一括見積を取ろうとして、現場の情報を入れて、クリック・・・。

すると、画面には「紹介可能な会社がありません。」なんて出ている。はあああああああ~ッ?!検索に使った時間を返せ~!!(怒)

完全に暗礁に乗り上げる。どこか安心して相談できるところないかなあ・・・。

ちょっと待って!これってまさしく、僕ら「太宰府市空家予防推進協議会」の目指している立ち位置ではないか!

「実家」って誰にとってのもの?

僕にとっての「実家」は太宰府だけど、父親にとっての「実家」は五島。

五島の「実家」は空き家になっている状態で、もう何年経つだろうか。確かに親戚の方に言われる通り、解体という結論は致し方無い部分はある。うすぼんやりと、あと10年くらいしたら、僕は柱だけ残してリノベしよう、なんて考えたりしていたのだけど。

この文章を書きながら思ったけど、自宅で一人あれこれと考えていないで、近いうちに五島に行って、「実家」が今どんな状況になっているのかを、しっかりと自分の目で確かめてみないことには何も始まらないのではないだろうか。

その上で親とじっくり相談して、どうするのが一番いいのか決めてみようと思います。

 

次のお話

片山のルーツの旅 諫早編 ~母方の先祖のお墓参り~

片山 順一

片山 順一

太宰府市国分出身、1984年生まれ。両親、姉の4人家族。大学を機に上京。両親は福岡県内の別の場所に在住、姉も結婚し東京に住んでいるため、数年前まで実家は空き家だったところUターン。空き家問題を学ぶ中、長男としての自覚が芽生え始めた模様。

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